ぶどう園でビニールハウス建て
5月7日
6時頃、のっぺり起床。
目覚ましかけなくても6時台に目覚めるようになってきた。
今日は、お義兄さんが富山市内のぶどう農園に、ビニールハウス建てを手伝いに行くというので、同行させてもらった。
お義兄さんは、近所のぶどう農園で修行中の身。
ビニールハウス建ては人手が必要で、周辺の農園から手伝いに行くことはよくあるよう。
今日手伝いに行く農園からも、今度集落の農園に手伝いにきてもらうらしい。
7時頃、お義兄さんの運転で、集落の農園に師匠を迎えに行く。
その時きいたけど、今日は4時半から師匠とお義兄さんで農薬まきをしてたらしい。
朝早ぇ。
車で40分かけて、富山市郊外のぶどう農園に到着。
でけぇ。
でっかい犬二頭と猫一匹が放し飼い。
ナンバープレートと、上半分がない軽トラが走り回ってた。
上半分は、葡萄の木の下を通る時に邪魔になるのでぶった切ってあるとのこと。
葡萄の中には雨に弱い品種があって、そうした品種は雨にさらされると、身が割れてしまう。
そのため、雨除けのために葡萄棚の上にはビニールで屋根が張られる。
でも、陽に当てないといけない時期もあるので、骨組みだけは年中残して、ビニールをつけたり外したりする。
今日はビニールハウスの骨組みに、ビニールを貼っていく作業をするらしい。
見学とかじゃなくて、僕も普通に仕事させてもらえるよう。
作業着着てきといてよかった。
骨組みにぶら下げられた、でっかいスピーカーから、ウィークエンドシャッフルでのPUNPEEのプレイが無限リピートされてた。
一緒に作業してた人たちは、年齢層低めで、最年長で42歳とか。
サーファーみたいな見た目の人が多くて、最初はビビってたけど、いい人ばっかりだった。
8時過ぎ、作業開始。
ビニールハウスの谷の部分に登る。
下から、細く束ねたビニールの端を受け取って1人目が奥へ奥へと骨組みの上を歩く。
進めば進むほど、ビニールの重さがかかって歩くのがしんどくなってくる。
ある程度まで行ったら、待機していた2人目が「登りまーす!」と叫ぶ。
広いから、叫ばないと聞こえない。
奥へ進んでた1人めは一旦ストップ。
2人目が谷に登って、ビニールを持つ。
「オッケーでーす!」と叫んで、2人で歩きだす。
その繰り返しで4人くらいがビニールを持って歩いて、ようやく70mほどの骨組みの端まで到達する。
が、いじられキャラの人は一人で半分くらいまで歩かされたりする。
笑われてるけど、普通にすげえ。
ビニールハウスに登ってる時は、ほっそい二本の鉄の棒の上でバランスをとる。
これが怖いし難しい。
さらに、この上でビニール抱えて歩かないといけない。
使えねえ奴と思われたくない一心で、必死に前の人の真似をする。
見ていると、カニ歩き派と、普通に歩く派がいる。
カニ歩きは二本の棒に足が載せれるのでバランスが取りやすいが、ややゆっくり。
普通に歩くのは、両足をそれぞれ一本の棒にのせなければいけないので、バランスは取りにくいがやや早く歩ける。
最初はカニ歩きで様子見。
昼前には普通歩きもできるように。
それでも他の人の早さには到底追いつけない。
ビニール運ぶ時、前の人に引っ張られてこけそうになる。
端までビニールが行き渡ったら、山の部分にビニールを引っ張り上げていく。
山の頂点くらいまでいったら、反対側の人に引っ張ってもらって、ようやく骨組み全体にビニールがかかる。
山の向こう側からわたしてある黒いビニール紐を、足場にしてた棒にくくりつけて固定。
たるんでると、ビニールがパタパタしてしまうので、力いっぱい引っ張る。
この数が多くて、結構な手間。
完成
10時の休憩では、併設してるカフェのオープンテラスみたいなところで、コーヒー、お茶、ポカリとお菓子をいただいた。
お菓子食ってると、放し飼いのワンコが近づいてくるけど、飛び乗ってきたりはしない。
偉いな、お前。
歯医者で遅れてくる従業員さんがいるらしく、その話の流れで、歯の話に。
かつてないほど歯並びを褒められた。
休憩後も、同じ要領でビニールを張り続け、お昼休憩に。
カフェの中で、買ってきたコンビニ弁当を食べる。
コンビニでビール買ってきてる人が何人かいた。
よくあることなのかと思ったら、師匠は
「あんなやつなかなかいない。」
と苦笑い。
窓の外に見えるのが、10時の休憩で囲んでたテーブル。
こちらの農園では、ワインも醸造されている。
ぜーんぶ、ここで作られたワイン。
カフェの外観
テラスの奥のソファからの眺め。
冒頭の一枚も、テラスからの写真。
住みつきたい。
ワンコがお昼寝してた。
昼からも、途中15時の休憩を挟んで、ビニールを張る、張る、張る。
結局、17時までで14棟張った。
予定以上の早さだったらしく、みんなでワイワイ。
ひと段落ついたところで、挨拶をして師匠、お義兄さんと車へ。
帰り道、師匠にコーヒーをおごってもらった。
車中、お義兄さんと師匠が農業の話とか、村の話をされていたけど、全然ついていけない。
窓の外をぼーっと眺める。
集落が近づいてきた頃、僕に
「明日なにすんの?」と師匠。
特に予定はないと伝えると、
「じゃあ、うちでバイトしていくか?」
と、ありがたいお誘い。
明日はお義兄さんが用事で働けないらしい。
喜んで働かせていただくことに。
師匠を家に送り届けて、帰宅。
ボーッとしていたら、タケノコを剥く任務が与えられた。
タケノコって、皮剥くとこんなちっさくなるのね。
夕食は、こないだ解体した猪で作ったスペアリブ。
硬いけど、全然臭みは感じない。
美味しかった。
蚊帳はって、おやすみなさい。