蚊帳様様
5月4日
昨日は夜遅くなったのもあって、9時頃起床。
寝袋から顔だしたら、目の前に甥っ子の顔が。
その隣にはニコッとしてるお義兄さん。
イクメンだ。
朝飯は食パン二枚。
紫いもジャムと、抹茶ソースみたいなのかけて食ったけど、どっちも美味かった。
抹茶ソースは賞味期限切れてることに食後気づく。
抹茶ソースは違うらしいけど、近所のスーパーはたまに賞味期限切れた品とかも並んでるらしい。
11時ごろまでゆっくり。
今日の昼食は外で食べる。
山の向こうの、イワナの美味しいお店に行くらしい。
姉家の車は軽自動車。
昨日から母も来てるので、お義兄さん、姉、母、甥っ子が乗ると僕は乗れない。
水色のハスラーの後ろを、バイクでついていくことに。
125ccのちっちゃいエンジンが山道でうねりをあげる。
そのうちもうちょいデカいバイク買おう。
お店のある道の駅に到着。
デカいバイクばっかり並んでる中、ピンナンはちょっと恥ずかしい。
そういえば、こっちで原付見たことない。
ピンナンも1台くらいしか見てない。
移動手段にはみんな車を使うから、バイクは趣味で乗るものなんだろう。
イワナの握りと山菜そば御膳をいただきました。
川魚って臭いとか聞くけど、そんなことないし、コリコリしててうまかった。
松崎しげるが飲んで真っ赤になってたお酒がお店に置いてあった。
この辺のお酒らしい。
帰り道、寄り道してみんなで合掌づくりの集落を見学。
「歴史民俗博物館」みたいなところでよく見るやつだが、これは昔から人が住んでる正真正銘の本物。
維持費がかさむらしく、瓦葺きに建て替えちゃってるお家も何軒か。
この辺りではお米がつくれなかったらしく、年貢米を納められなかったそう。
その代わりとして、銃の火薬の材料の、塩硝を作ったり、蚕を育てて絹糸とったりして納めていたらしい。
合掌造りの内部は、そうした活動に適した造りになっている。
蚕育てる棚(蚕棚)
この地域では蚕のことを「おかいこさま」と呼んで敬うらしい。
半袖じゃないと暑いくらいだったが、標高の高い山にはまだ雪が残っている。
行き帰りの道は、「いつかあんなところバイクで、走ってみたいなぁ〜」って思ってたところまんまだった。
山々に囲まれて、ゆるいS字やヘアピンが続く。
いいタイミングでケータイから水曜どうでしょうのテーマが流れてきた。
体重を移動させてバイクを傾ける感覚が気持ちよかった。
帰ってきて、みんなで甥っ子の初節句のお祝いの買い出しへ。
惣菜とかめちゃくちゃ買った。
甥っ子は1つも食べれないけども。
家に戻ってお祝いの準備をしてたら、昨日打ち上げしてたお家から電話が。
まだ飲んでるからよかったらおいでとのこと。
お義兄さんだけかと思いきや、僕のことも呼んでくださってるらしい。
ありがたく、初節句のお祝いの準備が終わるまでの1時間だけ参加させてもらった。
三たび帰って甥っ子のお祝い。
昨日の大宴会と比べると、やはり人数が少ない分少し寂しいなと思ったり。
いつかこの家で、3、4世帯で大きなテーブル囲んで、宴会とかするようになればいいな。
お呼ばれしたお家でいただいた日本酒がきいて、自分は早めに撃沈。
昨日の夜中目覚めた時に見た、ムカデの影が怖すぎたので、酔っ払っててもきっちり蚊帳張った。
寝てるすぐそばでムカデがうごめいてるの見たときは、明日にでも帰りたいとか思ったけど、「蚊帳あるよ」と言われたのでなんとか帰らずにすんだ。
虫嫌いな人は田舎暮らし向いてないとか言うけど、それはほんとにそうかもしれない。
自分は蚊帳に救われた。