草刈りゴーカート
5月8日
5時半に自然に目がさめる。
二度寝して、7時前に起床。
なぜか、ペギーズのドリーミージャーニーが脳内再生されてたので、apple musicで再生。
別に普段からそんな聴いてる曲ではないんだけどな。
ポケットWi-Fiはずっと圏外なので、そろそろ通信量が心配。
4Gは二本だけ立っている。
今日はお義兄さんの師匠の農家で働かせてもらうことになっている。
お義兄さんは子守をしなければいけないので今日は僕ひとり。
8時に師匠の家集合。
地下足袋でペタペタ歩いて師匠の家に向かう。
農作業には地下足袋が良いと昨日言われた。
師匠の家まで歩いて5分ほど。
目に入る景色は、京都にいた頃の憧れそのもの。
でも、この景色にも段々と慣れてきた。
師匠の家の前に到着。
師匠は畑にいた。
畑を歩いて回って、ぶどうの状態を見て回る。
「今年は順調やなぁ」
師匠、嬉しそう。
去年は台風で、ビニールが風に煽られて屋根が地面から浮いてしまったらしい。
その防止策として、今日は地面にアンカーを打って、番線(針金の太いやつみたいなの)で屋根の骨組みと固定する。
アンカーは手打ち。
重りのついた鉄の棒をアンカーにガンガン打ち付ける。
地面からちょっと見えるくらいまで埋まったら、番線で屋根の骨組みと縛りつけていく。
そうこうしているうちに、10時の休憩。
師匠が自販機で飲み物をおごってくれた。
アンバサっていうジュースを選んだ。
初めて飲む。
この辺の自販機ではよく見る気がする。
北陸の飲み物なのかな。
休憩後は、柿の木畑の雑草刈り。
もうすぐ姉夫婦の持ち物になる畑らしい。
草刈り機に乗らせてもらった。
通称「ゴーカート」
車と違って、ハンドルが左右一回転ずつしか回らない。
なので、曲がる時頭振らないと思った方向に曲がれない。
トラック運転する感覚に少し似ている。
右足のペダルの上半分を踏めば、アクセル。
下半分を踏めばバック。
ハンドルは、フォークリフトみたいに片手でスピンナーを回す。
当然パワステなどついてないので、めちゃくちゃ重い。
等間隔に並ぶ柿の木を、うまくかわしながら進む。
師匠はよく見る肩がけの草刈り機で、僕の刈り残しを刈っていく。
楽で楽しい方やらせてくれてるのに、途中、「大丈夫?疲れてないか?」って。
師匠の方がよっぽど疲れるはずなのに。
やっと操縦に慣れはじめたくらいで、昼休憩に。
姉の家に帰ると、お義兄さんが猪肉カレーを作って待ってくれていた。
ひとり、子守をしながら作ってくれたカレーは、辛かったけど美味しかった。
午後からも、ひたすら草刈り。
ものの15分で、雑草の生い茂ってた畑が平らに。
少し出歩けば、何人も知らない人とすれ違う京都では信じられないが、集落内の人たちは、みんな顔見知り。
見慣れない若い男が農作業してるもんだから、通る人通る人にめっちゃ見られる。
「そのあんちゃんどこの人?」
と師匠に聞く人もいた。
姉夫婦の畑が終わると、今度は師匠のぶどう畑の芝刈り。
さっきより気持ち緊張する。
師匠の畑では、さっきのとは違う草刈り機に乗った。
今度のは、ペダルだけでなく、手元のレバーでも前進、後退ができる。
ぶどう畑に立ってるものと、当たるか当たらないかのギリギリを攻める。
進んだり、バックしたりの繰り返し。
レバーをガチャガチャする感覚が気持ちいい。
定時の5時になり、作業をやめて2人で軽トラに寄っ掛かりながら立ち話。
ざっっっっくりまとめると、学生のうちに今しかできないことやっときなという話をされた。
帰ろうとした時、
「今から隣の集落の人に、バーベキューに呼ばれてるんだけどこない?」
と、またまた嬉しいお誘いが。
姉夫婦と甥っ子と、4人でお邪魔することに。
バーベキューの主催は、フランス料理店を営むシェフ。
猪の肉の正しい処理方法の話とかしてくださって、姉たちは興味津々。
「泡、飲む?」
って言われたから、ビールだと思って
「いただきます!」って言ったら、シャンパン出てきてビビった。
市場で仕入れてきたでっかいハマグリとか、鶏胸丸々一枚とか、あまりバーベキューではお目にかからないような食材がいっぱい。
どれも美味しかった。
田植えに参加できなくなって、こっちで結構暇するんじゃないかとか思ってたら、なんだかんだで毎日何かしらのイベントが入っている。
今日仕事できたのは、昨日、ビニールハウス建てを手伝いにいったから。
行動すること、人に会うことって大事なことだなと思い知らされた。
すごいレベル低い気づきだけど、毎日家とバイト先の往復で、休みの日は一日中家から出なかったりした自分にとっては大事な気づき。